PROFESSIONAL VOICE

ワーク・ライフ・インテグレーション!「好きなことだけをする」ママの働き方

ロールモデルやキャリアプランなんて要らない。「インプロピゼーション=即興力」を武器にしなやかに生きる。

   
澤田 清恵 様
大学卒業後、大手IT企業に入社。人事部にて新卒・中途採用を担当後、現ソフトバンクに入社。500名→グループ3万名の成長過程で人事制度設計、採用、人材開発等、人事全般の経験を積む。育休復帰後は社長の後継者育成機関である「ソフトバンクアカデミア」や企業内大学「SBU(ソフトバンクユニバーシティ)」の立ち上げに参画ののち、グローバル採用を担当し退職。採用面接・社員面談の延べ人数が2万人を越えたことから「汐留の母」と呼ばれる。 フォリフォリジャパン人事総務部長を経て、2016年独立。一部上場大手からベンチャー企業まで、業界幅広く人事全般の支援を行う。

自分がありたい姿であるための独立

――本日はインタビューに応じていただき、ありがとうございます。まず伺いたいのは、お子さまが小学校1年生に上がるタイミングでの転職についてです。一般的にワーキングマザーは「小1の壁」にぶつかりナーバスになりがちな時期かと思います。そこでグイッと踏ん張れた理由は何だったのでしょうか?

グイッといった感覚はあまりなかったですね。自分がありたい姿で仕事をし続けるための1つの選択をしたまでという感じです。私がソフトバンクにジョインした頃、人事担当は私を含めて4名だったのですが、それが10年以上経て卒業する頃には人事だけで200名規模にまで拡大していました。組織が大きくなるに連れ、人事の仕事が細分化され、採用した人が活躍するまでをバイネームで一気通貫でサポートすることが難しくなっていました。

私はもともと1→100のグロースを担うよりも0→1マインドが強く、「自分のありたい姿で仕事ができていない」と感じていたので、フォリフォリジャパンから、社長直下の人事部長としてAPACを統括する、というチャレンジングなお誘いをいただいたことをきっかけに、次のフェーズに進むことを決意しました。

ただ、このタイミングでたまたま父の体調不良と私の体調不良が重なってしまい、息子もやはり初めての小学校や学童に適応しきれていなかったので、一時的に家がざわついていましたね。仕切り直しが必要とすぐに判断し、一時的にアクセルを緩め、体制をしてからまた仕事に戻りました。

   

――フォリフォリでの1年を経て、孫泰蔵さん率いるMistletoe社にジョインされています。そのタイミングでカドル社の法人設立をされていますが、独立に至った経緯を伺えますか?

元々子どもの教育に関する事業をに何らかの形で支援していきたいという中長期のキャリアビジョンがあり、たまたま縁あって出会ったMistletoeでは、スタートアップを支援する立場になったわけですが、私自身が起業したことないのに支援はできないなと思い独立し、業務委託で関わるという道を選択しました。従って、独立はあくまで目的ではなく、一つの選択肢、という位置付けでしたね。

   

――独立当時、お子さまは小学2年生でしたが、働き方やライフスタイルが変わることへの不安や葛藤はありませんでしたか?

ないですね(即答)。夫婦共働きということもあり、私の事業が失敗しても生活は困らないだろうという点で、葛藤は無かったです。ただ、それまでの自分は会社のブランドがあってこその存在だと思っていたので、一人でどこまで勝負できるのだろうか、という不安がなかったと言ったら嘘になりますね。ただ、「やりたいことをやらずにやさぐれて後悔するよりは、とにかくやってみるべきだ」という想いが強かったです。

   

仕事もプライベートも楽しいからこそ、人生のバランスが取れる

――実際に独立してから、安定的に仕事を獲得できるようになるまでの過程を教えていただけますか?

最初の半年は、固定の仕事はMistletoe社のみだったので正直不安でしたね。女性起業家向けピッチイベントに参加したり、知り合いの人事の相談に乗ったり...、サーキュレーションさんに登録したのもそのタイミングです。そこから先は既存のお客様からの紹介を中心にして徐々にご依頼が増えていきました。サーキュレーションさんからも数件紹介いただき、成約に至った企業様に半年間ほど人事全般のサポートをしました。現在はバーチャルHRという形で人事の全般支援をするメインクライアントが3社+大きなプロジェクトが3社進行しています。

   

――サーキュレーションからご紹介の案件は、どのような案件だったのでしょうか?

上場直前期のインフラ関連企業における人事部強化案件でした。優秀な人事部長の離職後に残された人事未経験の担当者を全面バックアップする形で、特に採用戦略・人員計画策定、昭和的な職能制度から現行の組織形態に合わせた人事制度変更のためのグランドデザイン、経営層向け資料の作り方などを支援しました。私は一生懸命な人を応援するのが好きなので、飲みにいって愚痴を聞いたり、メンタリングも含めてやっておりましたね。

その他、個人で受けている案件では、大手飲食上場企業向けソフトバンクアカデミアをモデルとした経営人材育成制度構築や、大手上場ハウスメーカー向け働き方改革と連動した人事制度構築など、多方面で支援に入っております。

――もともと人事に関する全てを経験してこられたスペシャリストである澤田さんですが、独立して得られたスキルはありましたか?

一番は「胆力」ですね。ヒューマンスキルに該当する部分ですが、様々な業界の経営者と同じ視点で物事を考えることを通して、長期事業戦略から人事戦略までをどう描くのか、未来をつくる力がより高まったと思います。

人事の専門家としてのテクニカルスキルはプロを名乗っている時点であって当たり前の話ですから、独立してからも成長していくのはヒューマンスキルと、もう一つは論理的思考や課題形成能力を示すコンセプチュアルスキルではないでしょうか。

   

――複数の案件を同時進行し、さらに子育てもある中で、ワークとライフのバランスはどのように取っているのでしょうか?

私の場合、そもそもワークとライフを分けていないんです。全てインテグレートしていて、土日も含めて仕事とプライベートの時間が入り混じっている状態です。私にとって仕事は遊びと同じで、「大好きで楽しいこと」という認識。だからこそ区別する必要が無く、上手くバランスが取れているのだと思います。

   

人生100年時代のキャリアの考え方

――澤田さんは今後、どのようなキャリアを目指していこうと考えていらっしゃいますか?

実は、キャリアそのものはプランしていません。変化の激しい世の中で問われるのはインプロビゼーション、すなわち「即興力」だと思っています。ソフトバンク時代に散々鍛えられましたが、いきなり降ってくる無理難題に対しても、先々を読んだ上で柔軟に適応することが、グローバルでも通用する普遍的な力になると考えています。

そもそもキャリアという言葉の定義は、「自分で歩いてきた道そのもの=生き様」を指します。よく「ロールモデルがないから自分の未来が描けない」といった話は聞きますが、100人あったら100通りの人生があり、人と同じようになんて生きられないので、ロールモデルなんて不要なんです。それよりも「自分は何の制約もなかったらどうありたいか」を言語化でき、人生を全うした最期に「弔辞でどんな人だったと周囲に言ってほしいか」から人生を逆算した方がいいと考えています。

   

――最後に、現在独立を目指している方へのメッセージをお願いします。

自分のやりたいことや大切にしたいことを紙に書いたり、モノに置き換えたりして考えてみてください。それに対していつどこで誰と何をしていたいのか、5W3Hが見えてきたら、実現するための方向性を決める。その中の選択肢としてフリーランスや起業があるのであれば、選択すれば良いと思います。

自分に実力があるかどうかわからなければ、それこそサーキュレーションさんのようなプロに、プロとして通用するのかどうかを見立ててもらう手もあると思いますよ。

   

プロフェッショナル人材として活躍するためのTips

――スケジュールをどのように管理していますか?

仕事・プライベートを問わず、自分の生活におけるタスクを一度全て洗い出してから優先順位をつけています。物理的にいっぱいいっぱいにならないように、先に余白を作って置くようにしてますね。それでも溢れたら幸せの先送りか、辞めるか、流れに委ねる。最終的には「やらなくても死なない」と思ってます (笑)。精神的な余白を作るためには、毎晩5分瞑想するようにしています。オススメですよ。

   

――澤田様一家の夏休みの間の1日のスケジュールを教えてください。

息子は認可保育園に併設の認可学童に通っており、毎日学童と習い事と塾でイベントも多く、楽しそうにしておりますよ。こんな感じです。

時間 澤田様 お子さま
4:00 起床・仕事・お弁当づくり・ 最低限の家事・朝ごはん準備・身支度
6:00 息子を叩き起こす 起床
塾の復習予習、毎日の宿題の手伝い
6:30 移動 ※グリーン車で英語の勉強 朝ごはん
7:30 仕事開始 身支度
8:30 塾へ出発 ※出社前の夫が見送り
9:00 夏期講習
12:00 学童に移動し昼食
15:00 学童から習い事へ移動 (週1英会話、週2そろばん)
17:00 移動 ※グリーン車でメール対応等 習い事から学童へ戻る
18:30 学童のお迎え(祖母と交代制) 帰宅
19:00 ごはん・お風呂
20:00 オンラインで英語コーチングを受ける 漢字ドリル
21:00 スケジューリング、ストレッチ、瞑想 就寝
22:00 就寝

ちなみに独立前もマネジメントの立場で裁量があったので、独立前後で特段働く時間は変わってないですね。

――その他お子様とのコミュニケーションの中で工夫されていることがありましたら、教えてください。

まず、息子との限られた時間の中では、罪悪感から家事をやらなきゃと躍起になるではなく、息子に変化がないかを観察したり、一緒に何かを楽しむ時間を共有したり、子どもの「聞いて聞いて!」の気持ちに寄り添う時間にしています。

タイムイズマネーだと思っているので、「ご飯作れなくてごめんね」ではなく「◯◯ちゃん(息子)のお話をもっと聞きたいからお外でご飯食べよっか」と前向きに外食で済ませることもありますよ。

あとは、息子が小1の頃から始めたお手伝いにもゲーミフィケーションを取り入れています。需要と供給によって価格が変動するマーケットと一緒で、我が家でも私がごみ捨てに行けていないときにはごみ捨てのお手伝いポイントが3倍になり、お小遣いも上がります(笑)。

インタビューを終えて

澤田 清恵様

この記事が公開される8月は、小学生は夏休み真っ盛り。共働き家庭において話題に上がる「小学生の夏休み問題」に直面し、一時的に仕事のアクセルを緩めたり、学童保育や両親のサポートに頼ることに罪悪感を感じたり、否が応でも働き方について考えさせられる時期なのではないでしょうか。

そんな時期に「よりありたい姿でいるために」転職し、お子さまが小学2年生の時に独立した澤田様。ソフトバンク時代に鍛えられたインプロピゼーション力=即興力を武器に、あれこれ悩んでがんじがらめになるのではなく、肩の力を抜いて、しなやかにキャリアを築かれています。

「ロールモデルなんて要らない」

「キャリアプランなんてガチガチに作っても意味がない」

「普遍的なインプロピゼーション力=即興力を磨き、あれこれ悩んでがんじがらめになる前に、とにかくやってしまいなさい」

という力強いメッセージをいただいた気がしました。

サーキュレーションは、大好きなワークもライフも全力で追っていきたいママのために、

引き続き共に発展していくパートナーでありたいと思います。

(サーキュレーション エグゼクティブコーディネーター井竹)

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